鳥の翼に着想 人に優しい風力発電 日本工業大・丹沢祥晃准教授(産経新聞)

【研究室から】

 「環境に優しい自然エネルギーを使った発電の研究をしています」と話す丹沢准教授は、風力発電などの研究が専門。風力発電といえば、海岸線や山間部で回る大きなプロペラが目に浮かぶが、丹沢准教授らが開発しているのは、鳥の翼をモチーフにしたユニークな形の風力発電機だ。

 「鳥の翼は羽ばたいて振り下げるときに風を受け、振り上げるときは風を逃します」と丹沢准教授。風をつかまえる“プロ”からヒントを得た風力発電機では小さな羽がたくさん並び、風を受ける翼となる。

 丹沢准教授は鳥翼型風力発電機のメリットについて、「強風対策」と「人間に優しい」ことを挙げる。

 プロペラ型の風力発電機は、台風など風が強すぎた場合、回転が速くなりすぎて危険なため停止させる必要があった。だが、鳥翼型では、風が強くなりすぎても風を受けていた羽が曲がり、自然に風を受け流すことができるのだという。

 このほかにも、風切り音などの騒音が少ないという利点があるそうだ。

 現在の課題は出力の向上。「実験してみないと分からないことだらけ」と、実験で得られる結果の大切さを強調する。例えば、装置の前に風を集める板を置くだけで、風の量が1・6倍、発電量が2倍になった。一方、装置と翼の間にできたわずか2センチのすき間が原因で、発電効率が大きく下がったこともあった。

 研究を進める上で心がけているのは、学生の顔を見て意見を聞くこと。アイデアは「朝、目が覚めるとき」に浮かぶのだそうだ。

 「なるべく化石燃料を使わない社会になってほしい」と語る丹沢准教授。「日本の自然エネルギーを利用した発電量は2%程度。5%を目指したいですね」と前を見据えた。(大矢博之)

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